「ぱしふぃっくびいなす」
秋の名古屋ワンナイトクルーズ
2001/9/1〜9/2

夏休みの最後の週末に、名古屋発のワンナイトクルーズが実施されました。土日のワンナイトとあって、比較的年令層の若い人や子供連れの方も集まり、550人弱の乗客が乗船しました。

出港前のぱしふぃっくびいなす

名古屋港ガーデン埠頭は地下鉄の駅に近く、日本のクルーズ船が発着する港の中では便利な場所にあります。しかし、専用の旅客ターミナルはなく、乗船受付は船内で行われたり、海洋博物館1階で行われたりします。本クルーズでは上記写真右手に写っている海洋博物館の1階ロビーで受付がありました。乗客のバッグは乗組員の手で受付場所から船内に運んでもらえますが、今回はワンナイトで荷物が少ないので自分で船内まで持っていく人も多く見られました。

夕食はツーシッティングの1回目だったので、17時の出港のあと余韻に浸ることも直ぐにレストランに向いました。ドレスコードはカジュアルです。ワンナイトでカジュアルだと夕食時に何を着るべきかに迷います。インフォーマルの方が多少荷物が増えても迷うことがないのでかえって簡単です。

夕食のメニュー

本クルーズのメインショーが「情熱のフラメンコショー」なので、夕食のメニューもスペイン風なのでしょうか。同じテーブルの女性には丁度良い分量だったようですが、ワンナイトの1回きりの夕食にしては、量・内容ともに私にとっては物足りないメニューです。
食後の飲み物を紅茶にするかコーヒーにするかをスプーンの置き場所で示す方法は、商船三井客船だけのものと思っていましたが、ぱしふぃっくびいなすでも同じ様にやっていました。便利で合理的なやり方なのでしょうか。

フラメンコショーはメインホールで演じられました。ショーはラウンジでゆったりと観るのが私の好みです。メインホールでは、まるで学校の体育館で見るようで好きではありません。おまけにフラメンコは足の動きの激しさが見せ場ですが、ほとんど足下が見えませんでした。もしこれがラウンジで演じられていたなら、もっと満足できるショーになっていたことでしょう。残念です。

夜のイベントは、生バンドによるダンスタイムの他、ピアノラウンジとオブザベーションラウンジで、ラウンジピアニストの方のピアノの弾き語りがありました。ピアノ演奏だけでも楽しめますが、歌が加わるとなお一層です。弾き語りは夜のラウンジの雰囲気を彩るのに最適と思います。
ぱしふぃっくびいなすの夜食は、麺類、雑炊、サンドイッチ、フルーツといつもながらに多彩で、評判通りの内容に満足できました。

プールに入るのには気が引ける気候になりました
伊良湖水道を通過する
(向こうに神島が見える)

翌朝目が覚めると、駿河湾内でエンジンを止めアンカーを入れずに流れにまかせて漂っていました。乗船時に配られた航路図には、「駿河湾で約7時間ドリフト」と書かれていました。時間が経つにつれ、霞の中にやっと富士山の輪郭だけがようやく見えるようになってきましたが、写真でみるような富士山はこの季節には望み薄なのでしょう。

朝食後、午前中のイベントも多種行われました。社交ダンス教室、フラメンコ教室、歌声広場、印鑑ケース作り、折り紙教室など。午前中にカジノが開かれるのもワンナイトクルーズだからでしょう。私はウォークラリーに参加しました。ウォークラリーはビーナスラインの最近の定番イベントなのか、他のクルーズでも実施されているようです。ウォークラリーでは、最初に各人に解答用紙が配られます。解答用紙にはぱしふぃっくびいなすのデッキプランも印刷されていて、何ケ所かに×印が記されています。メインホールでゲームの説明を聞いた後、×印の場所を目指します。そして、そこに張り出された問題を順々に解いて行きます。途中正解がない問題があって、皆が混乱するハプニングがありましたが、私は見事、賞品のレポート用紙をゲットできました。ウォークラリーは楽しいイベントですが、各所を回って戻ってくるまでの制限時間が短いので、船内を小走りで回る必要があります。大勢の船客がいる船内では、ちょっと危なく高齢者などには不向きです。競技開始から終了までの時間を半日程度に長くし、問題をもっと難しくすれば(但し、時間さえ掛ければ誰でも答えを見つけだせる)、安全で誰でも参加できるイベントになるのではないでしょうか。

本クルーズ中に1組の結婚式が行われ、お昼にプロムナードとエントランスで乗船客へのお披露目がありました。一般の乗船客にとっても慌ただしいワンナイトクルーズで、お二人にとって思い出に残るクルーズを十分に楽しんでもらうことができたでしょうか?
お披露目の後、中華の昼食を採りましたが、中華丼がメインの食事はがっかりです。大衆中華料理店のお昼の定食のような内容です。本クルーズの食事は、夕食・昼食ともにハズレでした。

午後実施されたビンゴでは、最初から順調に穴が空いて行き、久しぶりにビンゴになり、Tシャツをゲットできました。アンラッキービンゴの賞品「3万円の優待券」はちょっと寂しい。時期的には、「クリスマスクルーズ ペア御招待券」ぐらいは出してもらいたいところです。

名港中央大橋を通って入港する

台風の接近で多少の揺れは覚悟していましたが、台風の影響はまったくなく穏やかな航海となりました。同じワンナイトクルーズでも、午前中に下船するクルーズと比べて、本クルーズは16時入港なので、2日目も船内でゆっくり楽しめます。会社を休む必要が無く、日程的には最適なクルーズでした。

ブリッジ ウィングでの繰船
まもなく接岸

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