ボイジャー・オブ・ザ・シーズ
西地中海クルーズ
(2008/8/9〜8/16)
(1)寄港地の紹介
(バルセロナ〜ビルフランス(ニース)〜リボルノ)

(1)寄港地の紹介
(バルセロナ〜ビルフランス〜リボルノ)
(2)寄港地の紹介
(チベタベッキア〜ナポリ〜パレルモ〜バルセロナ)

(3)ボイジャー・オブ・ザ・シーズの船内
(4)地中海で出会った船
(バルセロナ〜ビルフランス〜リボルノ)

(5)地中海で出会った船
(チベタベッキア〜ナポリ〜パレルモ〜バルセロナ)


Voyager of the Seas
(Royal Caribean International)
at VILLEFRANCHE
総トン数:138,000トン
全長:310m、全幅:48m
旅客定員:3114名、就航:1999年
推進方式:ディーゼルエレクトリックポッド式

月日 寄港地 入港 出港
8/09(土) BARCELONA(SPAIN) 19:00
8/10(日) VILLEFRANCHE,NICE(FRANCE) 10:00 19:00
8/11(月) LIVORNO,FLORENCE(ITALY) 07:00 19:00
8/12(火) CIVITAVECCHIA,ROMA(ITALY) 07:00 19:00
8/13(水) NAPLES(ITALY) 07:00 19:00
8/14(木) PALERMO(ITALY) 07:00 19:00
8/15(金) CRUISING Cruising
8/16(土) BARCELONA(SPAIN) 06:00

お盆休みを利用した、ボイジャーオブザシーズのクルーズに行ってきました。

27名のツアーの半数弱が新婚さんという、これまで経験したクルーズに比べて、極めて平均年齢の低いクルーズになりました。それもそのはず、このクルーズは地中海沿いの有名な観光地を訪れるクルーズです。クルーズ未経験者でも、寄港地の魅力で、参加してみたくなるクルーズです。

クルーズ中は最後の1日のみが終日航海日で、その他の日は寄港します。観光ポイントが港から離れている所も多く、しっかり観光地を満喫すると、船に帰る頃には疲れ果ててしまいます。このクルーズでは、体調にも配慮しながら、無理をしない計画が必要かもしれません。

クルーズ中、2夜がフォーマル、5夜がカジュアルです。フォーマル日でも、夕食が終わるとカジュアルの人が多いです。カジュアルの夜に上着を着ていると場違いな雰囲気を感じてしまいます。TシャツでもOKの状態です。昨年乗船したザイデルダム(ホランドアメリカ)では、カジュアルでも上着を着ていた人が多かったのですが。こんなカジュアルな点が、若い人にも受けている理由かもしれません。

乗船客ランキング(合計3669人)
スペイン 1248人 6 南アフリカ 76人
2 アメリカ 847人 7 カナダ 74人
3 イギリス 499人 8 ベネズエラ 70人
4 ポルトガル 107人 9 日本 57人
5 アイルランド 93人 10 オランダ 65人

乗船客は合計で3669人です。1室2名の場合の定員3114人を超えています。1室を3人から4人で使った部屋が多かったのでしょうか、あるいは区間乗船の人がいたのかもしれません。

コスタやMSCの地中海クルーズと比べると乗船客の国籍別構成は大きく異なります。バルセロナ起点のクルーズなので、スペインがトップに来るのは当然ですが、コスタやMSCで少数派のアメリカやイギリスが多数を占めています。一方、コスタやMSCでは多数派のイタリア、フランス、ドイツはランク外です。日本からは、ツアー2組と個人客合わせて57人です。

船内放送は、英語とスペイン語です。メインダイニングには日本語のメニューがあり、ビュッフェ式レストランの料理には日本語の説明がありますが、日本語版船内新聞はありません。


1.バルセロナ

8月8日(金)の午後に成田を発って、ローマ経由でバルセロナに到着したのは夜遅くになってからです。空港からバルセロナのホテルまではバスで20分くらいでした。ホテルに到着する頃には日付が変わって8月9日(土)になっていました。

8月9日(土)は、午前中バルセロナ市内を観光した後、港に向かいました。

バルセロナ観光の中心は、ガウディの建築物を訪れる旅です。サグラダファミリアとグエル公園を見学した他、バルセロナの街中にある幾つかの建物を車中から観ました。

サグラダファミリア サグラダファミリアの内部

グエル公園は、ガウディが設計した住宅地です。ガウディが住宅として使用していた建物や、世界一長いベンチ(現在は別のベンチに記録が塗り替えられた)などがあります。現在は、市営公園となっています。

グエル公園(1) グエル公園(2)
グエル公園(3) グエル公園(4)

バルセロナの港は、モンジュイックの丘の直ぐ南東側にあります。市の中心部に隣接していて便利な所です。
客船ターミナルには、ブリリアンス・オブ・ザ・シーズ、ボイジャー・オブ・ザ・シーズ、ノールダムの3隻が並んでいました。少し離れたターミナルには、ブラックウオッチと小型のクルーズ船が泊まっていました。

水路を渡る橋の上から ボイジャー・オブ・ザ・シーズはターミナルB

ターミナルでの乗船手続きは、ほとんど待つことなく、スムーズに終了しました。

いよいよ乗船(船首側) いよいよ乗船(船尾側)

いよいよ乗船です。近くで見るボイジャーは大きい。ボイジャーでは、乗船前の手の消毒はありません。
シーパスカードを機械に通して、証明用の写真を撮って船内に入ります。さらに手荷物をX線検査に通すと晴れて乗船手続きは完了です。

直ぐにキャビンに行ってみようと通路を行ったり来たりとしましたが、入り口が見あたりません。まだ、キャビンの準備が整っていないため、通路の防火扉が閉まっていたのが理由です。
手荷物を持ったまま、11階のウィンジャマーカフェ(ビュッフェレストラン)で昼食を取る事にしました。

船尾側にはバルセロナのウォーターフロント 右舷側にはモンジュイックの丘が見える

バルセロナの港からは、パルマ島やイタリア半島とを結ぶフェリーや高速船が就航しています。

船首側のノールダム 船尾側のブリリアンス・オブ・ザ・シーズ

17:30から非難訓練がありました。全員救命胴衣を着てデッキの指定された場所に集まります。点呼はなく、説明を聞いて解散です。

この日の夕食は通常より30分遅い18:30から始まりました。夕食を取っている時に、ボイジャーはバルセロナを出港しました。


2.ビルフランス(ニース)

ビルルフランスは、ニースの東にある港です。 ビルフランス入港前に、左舷にニースの街が見えました。

ボイジャーから見たニースの街

ビルフランスへは、テンダーボートで上陸です。早く上陸したい人には番号が振られた上陸カードが配られましたが、番号が呼ばれる前から大勢の乗船客が下船口に集まり、階段付近は大混雑になってしまいました。スタッフも声を枯らして案内していましたが、なかなか収拾できていませんでした。

このクルーズの寄港地は、全てEU圏内なので、どこの港でも出入国の手続きはありません。

テンダーボートで上陸

ビルフランスの海岸は、海水浴客が賑わっていました。街中には洒落たレストランが並びます。

テンダーボートの桟橋 坂の多いビルフランスの街と海岸線

ビルフランスは、ニース(西側)とモンテカルロ(東側)の間にあって、電車やバスでニースやモンテカルロに行くことができます。駅とバス乗場は、桟橋から15分くらいの場所にあります。電車でニースまでは10分、モンテカルロまでは20分です。

船会社主催のショアーエクスカーションでも、ニースやモンテカルロに行きます。

私は、ニースと岩山の頂上にあるエズの村を訪れるツアーに参加しました。

ニース港

ニースの海岸は、砂浜ではなく、小石混じりの浜です。ライトブルーの海は綺麗です。 晴天の浜辺は厳しい暑さですが、一歩街中の日陰に入ると涼しさを感じます。 街にはシーフード中心のオープンテラスのレストランが並びます。 ニースは花の市場が有名とのことですが、残念ながらこの日は日曜日で、花の市場は休みでした。

ニースの海岸

エズの村は、「空に限りなく近いおとぎの国」との謳い文句でしたが、それ程の感激はありませんでした。 しかし、海抜420mから見下ろす風景は、素晴らしい。

岩山の上に立つエズの村 エズから見下ろした海岸線
右奥にボイジャーが見える
サン・ジャン・キャップ・フェラ
(Saint-Jean-Cap-Ferrat)  
3隻の客船が並ぶ
(エズへの道中で)

多くのボートやヨットの間を通って、テンダーボートでボイジャーへ戻りました。ボイジャーが順光でないのが残念。

トムソンスピリット(左)
ボイジャー(右)
ビルフランスのボイジャー


3.リボルノ

イタリアのリボルノには、日の出の時刻に入港しました。リボルノには、ブリリアンス・オブ・ザ・シーズ、ノーティカ、トムソンスピリットが寄港しました。

リボルノは、トスカーナ州にある人口約15万人の都市で、イタリア・ルネサンスの間『理想都市』と定義づけられた街です。
リボルノは、フィレンツェ、ピサ観光の海からの拠点になっています。

ブリリアンス・オブ・ザ・シーズ、ノーティカ
に続いて入港
遠くの山から陽が昇る
メガエクスプレス3(左)
ノーティカ1(中)
スコルピオ(右)

リボルノ港から、リボルノ市内までは、有料(片道$5)のシャトルバス(所要約15分)が運行されています。
鉄道で、フィレンツエまでは約1時間30分、ピサまでは約20分です。

船会社主催のショアーエクスカーションは、フィレンツエを訪れるツアーで、所要時間は9時間30分から10時間、 ピサを訪れるツアーは所要時間3時間30分です。

私は、ピサを訪れるツアーに参加しました。

大聖堂と斜塔 洗礼堂(左)と大聖堂(右)
斜塔

このツアーには、斜塔や大聖堂への入場料は含まれていません。私は、大聖堂のみ内部を見学しました。

大聖堂の内部


(1)寄港地の紹介
(バルセロナ〜ビルフランス〜リボルノ)
(2)寄港地の紹介
(チベタベッキア〜ナポリ〜パレルモ〜バルセロナ)

(3)ボイジャー・オブ・ザ・シーズの船内
(4)地中海で出会った船
(バルセロナ〜ビルフランス〜リボルノ)

(5)地中海で出会った船
(チベタベッキア〜ナポリ〜パレルモ〜バルセロナ)



2008年乗船記一覧に戻る