海の日の集い
(2011/7/23)


今年も名古屋港ポートビルで「海の日の集い」を開催しました。 ここ数年では最も多い30人の参加者を得ました。

今年のメインイベントは、航海クラブ会長で客船「にっぽん丸」の渡辺元船長の「三等航海士時代の思い出」です。他にも盛りだくさんな内容でした。

(1)渡辺元船長の「三等航海士時代の思い出
三等航海士時代には様々な航路、様々な船に乗船することができた。三等航海士時代に二度事故に合い、その度に乗船する航路が変更になった。一回目の事故後は念願の欧州航路に就いたが、二回目の事故後は風土病で突然死が発生していた西アフリカ航路に就いた。誰もが嫌がる航路だったが、様々な航路に乗れる楽しみで苦にならなかった。 三等航海士の最後はぶらじる丸。南米移民船への配転はご褒美的な意味合いもある。 一等航海士が担当する貨物の積みつけを担当させてもらった。 往きは良かったが、帰りに怖い経験をした。 鉄鋼石を船倉に積み込む予定だったが、港の混雑で予定通り積み込みができず、高い重心のまま次の港まで航行した。 港でパイロットがハードポートを指示したら、船が傾いたままなかなか戻ってこなかった。
自宅にオウムの「さくら」がいる。 生まれたての雛を中米のニカラグア出港直前に買った3羽のうちの1羽である。もう41才になる。

(2)思い出の映画(参加者が想い出に残る映画を語った)
@海の上のピアニスト:話もよかったが、音楽もよかった
A最後の航海:当時の客船(イルドフランス)の航海の様子を知る機会として貴重
Bタイタニック:タイタニックで使われていた石炭のかけらをコレクションとして持っている
Cクリムゾンタイド:指揮官と部下との間の描写が興味深い

(3)海外客船の乗船報告
@ザイデルダムのアラスカクルーズ
Aオアシス・オブ・ザ・シーズのカリブ海クルーズ

(4)参加者の近況など
@ポートビル建設時の逸話
Aピースボート寿司職人Sさんのエピソード


ガーデンふ頭では、海上自衛隊「くらま」の一般公開がありました。


2011年乗船記一覧に戻る