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乗船記 琵琶湖の遊覧船
(2019/8/26)

ミシガン(琵琶湖汽船)
総トン数 1046.26トン 1982年建造
全長59.0m 全幅11.7m

今年の夏は雨天が続きます。ピンポイントの晴れの日に合わせて琵琶湖に行ってきました。


竹生島クルーズ

琵琶湖の北部に浮かぶ竹生島には、今津港・長浜港からは琵琶湖汽船が、彦根港からはオーミマリンが定期船を運航しています。

琵琶湖汽船は竹生島観光後同じ港に戻るコースと、対岸に渡るコースが選べます。
今津港~竹生島~今津港:2,590円
長浜港~竹生島~長浜港:3,070円
今津港~竹生島~長浜港:2,830円

オーミマリン 彦根港~竹生島~彦根港:3,000円

改築中の今津港営業所 穏やかな琵琶湖

私は琵琶湖汽船で今津港で乗船し、竹生島観光後、対岸の長浜港に渡るコースにしました。今津港はJR湖西線近江今津駅から徒歩5分の距離です。

今津港の営業所は改築中で、隣の仮設の小屋の中で乗船券を購入しました。営業所の2階には評判の良い食堂がありましたが、改築工事の開始により閉店しました。そのニュースが関西のローカル番組で紹介されていました。


今津港の桟橋

今津港からは冬季を除き、平日4便、休日5便が運航されています。9:30発の第一便に乗船しましたが、乗客の数は少なく、船内はゆったりしていました。


「いんたーらーけん」の船室 今津港を出港

乗船した「いんたーらーけん」は1981年建造のウォータージェット推進船です。古い船ですが、客室内、デッキともに綺麗です。


間もなく竹生島 2階オープンデッキ

「いんたーらーけん」の名前は、大津市の姉妹都市であるスイスのインターラーケンに由来します。今津港~竹生島の航海時間は25分です。


いんたーらーけん(琵琶湖汽船)
総トン数56トン 建造1981年
全長26.01m 幅5m
喫水0.6m 最高速力21.2ノット

竹生島は湖岸から約6kmの沖合にある周囲約2Kmの島です。島には「大弁才天が祀られた古刹」宝厳寺と、「平安時代の延喜式に載る古社」都久夫須麻(つくぶすま)神社があります。拝観料は寺社含めて400円です。

宝厳寺 本堂 宝厳寺 舟廊下

宝厳寺 三重塔 境内は階段が多い

都久夫須麻神社の龍神拝所では、願掛けの「かわらけ投げ」ができます。かわらけ(素焼きの皿)に願い事を書いて、鳥居の間を通るように投げます。

都久夫須麻神社 本殿 都久夫須麻神社 龍神拝所

竹生島の港は、趣がある佇まいです。

竹生島港

Kirari(オーミマリン)
総トン数118.65トン 建造1982年
全長25m 幅5.7m
航海速力20ノット

桟橋から宝厳寺を見上げる 左:べんてん
右:Kirari

竹生島滞在時間50分で、長浜行きの「べんてん」に乗船しました。

長浜行きは、冬季を除き平日5便、休日9便が運航されています。バスツアーの団体客もあり、船内は賑わっていました。

竹生島出港

「べんてん」も1983年建造の古い船ですが、2016年にリニューアルされて船内は綺麗です。

2階オープンデッキ 1階客室

竹生島~長浜港の航海時間は30分です。

長浜港
乗船場の横では
釣り糸を垂れていた

べんてん(琵琶湖汽船)
総トン数74トン 建造1983年
全長25.0m 幅5.7m
喫水0.85m 最高速力21.36ノット

リオグランデ(琵琶湖汽船)
総トン数94トン 建造1984年
全長27.7m 幅5.7m
喫水1.0m 最高速力21.9ノット

長浜港からJR北陸本線長浜駅までは徒歩10分です。

長浜駅までの途中で、水陸両用車が走っていきました。長浜駅から出ているツアーです。

水陸両用車のびわ湖ツアー


ミシガンクルーズ

ミシガンは建造費97億円を掛けて1982年に建造された外輪船です。就航当時は、ミシガン州ランシング市から来日した国際交流研修生がミシガン船内のレストランで接遇サービスを行っていました。

ミシガン(琵琶湖汽船)
総トン数 1046.26トン 1982年建造
全長59.0m 全幅11.7m

ミシガンが発着する大津港は、JR琵琶湖線大津駅から徒歩15分、京阪大津線びわ湖浜大津駅から徒歩3分です。JR大津駅からバスの便もあります。

ミシガンは冬季を除き昼便4便(80分コース)が運航されています。ゴールデンウィークとお盆休み、夏季の休日は夕方の60分コースと夜のミシガンナイト120分コースも運航されています。

昼便2便とミシガンナイトでは船内でブッフェ形式の食事がとれます。その他の便でも軽食がとれます。

私は食事なしで乗船しました(80分コース 大人2780円)。大津港を出ると、におの浜観光港(びわ湖大津プリンスホテル前)、柳が崎湖畔公園港(びわ湖大津館前)に寄港し、大津港に戻ります。途中の港からも乗下船できます。

4階のスカイデッキ

窓越しにブリッジの様子も見学できます。

ブリッジ

3階の船首には貸切制で利用できるロイヤルルームがあります。

3階の舷側、船尾には椅子がならんでいて琵琶湖の景色を眺めれます。木の甲板ですが、所々傷みが見られます。


3階の舷側 3階の船尾(テラスデッキ)

イベントスタッフの一人がミシガンから見える景色や琵琶湖周辺の観光ポイントを説明してくれました。在り来たりの説明ではなく、お勧めのお土産店やレストランなど、乗船客が下船してから直ぐに使えそうな情報を多数紹介してくれました。また、大津港から少し離れた観光ポイントについては「車でXX分、今から行くとXXは見らないけど、XXは十分楽しめます」と、説明内容が実用的です。

毎日琵琶湖の景色を見ているスタッフにとっても、今日の景色は最高の部類とか。

クルーズの終わり頃に、3階のクルーズデッキ(ラウンジ)で歌のお兄さんとお姉さんがディズニーの曲を歌ってくれました。一曲目はリトルマーメイドです。曲を歌う前に、子供たちに描いてもらった魚の絵を披露するイベントもありました。クルーズデッキの後部にはミシガンバーがあって、飲み物や軽食がとれます。

クルーズデッキのイベント

2階の船首にはミシガンホールがあってビュッフェの食事はここでとります。2階にはミシガンカフェもありますが、この航海では使用していなかったみたいです。

2階の船首

ミシガンカフェ 2階の船尾

1階の船首には、装飾用の錨があったりして、見た目を意識した造りになっています。

1階の船首

1階にはミシガンダイニングがありますが、今航海では使用していませんでした。

ミシガンダイニング

1階の船尾では、ミシガンの最大の特徴の外輪(パドル)を間近に見られます。

パドル(動画再生 パドル(動画再生

大津港に帰港したミシガン

次の航海に出発するミシガン

待合所には過去の遊覧船のポスターが貼ってありました。「はり丸」乗船経験はありませんが、懐かしい名前です。
琵琶湖の春を告げる琵琶湖開きで「はり丸」船上から黄金の鍵が投げられる光景が、毎年ニュースで流れていました。

琵琶湖開きは、今年(3月の第2土曜日)も開催されています。今はミシガンが主役です。

待合所に貼られたポスター

大津港の船

ランシング(琵琶湖汽船)
総トン数17トン 建造1982年
全長19.75m 幅4m

水質実験調査船 びわかぜ
(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター)
実験調査船 はっけん号
(びわ湖トラスト)

消防艇 おおつ
(大津市消防局)
警備艇 たかしま
(滋賀県警)


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