【南極クルーズ説明会】
ポナン社とマーキュリートラベル社から、ポナンの船とポナンの南極クルーズについて説明がありました。
(ポナンとは)
・小型ラグジュアリー船を使用して、南極や北極の極地のクルーズや熱帯のジャングルやサンゴ礁の島々を巡る探検クルーズを得意とする船会社
・2021年には砕氷クルーズ船ル・コマンダン・シャルコーを就航させ、南極の奥地に行くクルーズも実施している
・2025年1月にはアクア・エクスペディション社を傘下に収め、リバークルーズ分野にも力を入れる
(ポナンの南極クルーズ)
・シーズン中は4隻を南極クルーズに配船し、互いに情報交換して最適なポイントを安全に巡っている
・乗船客数を200人以下に抑えて、通常2カ所/日を上陸・観光している
・ゾディアックボートに乗り移るためのプラットフォームを船尾に備え、安全・簡単にボートに乗り移られる
・評価の高い食事(ポナンはフランス船籍)を提供。アルコール類は特定の銘柄を除き無料で提供
・日本人客が多いクルーズにはなるべく日本人エクスぺディション・リーダーを配乗させる様にしている。日本語で専門家の説明が聴ける
・早期予約がお得。一人乗船の追加料金を無料とするクルーズもある(お問い合わせ:マーキュリートラベルまで)
(南極クルーズの注意点)
・2023年には10万人が南極クルーズに乗船している
・南極クルーズの中身は船により様々。大型船で船から景色を見るだけのクルーズと小型船で南極に上陸できるクルーズ。上陸できるクルーズでも乗船客数で上陸回数が異なる
・出発時期により見られる景色が異なる。新雪の綺麗な景色は11月~12月、ペンギンの赤ちゃんや動物目当ては1月~2月
・アルゼンチンのウシュアイアを出港地とするクルーズが多く、ブエノスアイレス~ウシュアイアの航空券とブエノスアイレスの1泊がクルーズ代金に含まれているケースが多い
・ブエノスアイレス出発は早朝になるのが一般的で、日本からの場合はブエノスアイレスで追加で1泊するのがお勧め
・ブエノスアイレス~ウシュアイアの手荷物の重量制限(通常15Kg)に注意が必要。ポナンがチャーターする航空便は23Kg
・上陸時に着るパルカ(防寒着)が支給されるが帰国時には邪魔になる。圧縮袋を持参するのがお勧め
【船内見学会】
ル・ソレアルはポナンの4隻のシスターシップシリーズ(ル・ボレアル、ロストラル、ル・ソレアル、ル・リリアル)の中の1隻です。4隻は同型で船内設備等は共通ですが、リリアルのみスイートクラスの船室の仕様が異なります。
見学後の感想:派手さ・煌びやかさはありませんが、落ち着いた雰囲気の船内です
■Deck2
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Deck2 |
(メインダイニング)
メインダイニングはガストロノミックレストランの名前が付いています。小型船ながら広くゆったりとしたレストランです。
夕食時には、赤、白、ロゼの各々2種類のワインが無料で提供されます。有料のワインも格安の料金とのこと。
ガストロノミーは美食を表すフランス語です。この夜出港のクルーズはガストロノミック・クルーズの名前が付いたテーマクルーズでフランスからシェフを迎えて腕を振るってもらうとのことです。
(マリーナ)
南極に上陸する時には船尾のマリーナからゾディアックボートに乗り移ります。本船から直接乗り移られるので安全です。
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※2024/10/2神戸港で撮影 |
■Deck3
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Deck3 |
(レセプション)
フランスの雰囲気?が漂うこじんまりしたレセプションです。
(ショップ)
(メインラウンジ)
音楽演奏やイベントで使われるラウンジです。バーが併設されていてアルコール類も無料で注文できます。
■Deck4
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Deck4 |
(シアター)
南極クルーズでは上陸場所や動物に関するレクチャー、夜にはショーが実施されます。
■Deck5
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Deck5 |
(ブリッジ)
ポナンの船は航海中でも乗船客にブリッジを開放しています。それを考慮してブリッジは広めに作っているとのこと。
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ブリッジから見た船首 |
(フォトデスク)
プロのカメラマンが航海中に撮影したビデオや写真を販売します。
(フィットネス&ビューティーコーナー)
ビューティーコーナーにはヘアーサロンやマッサージルーム、サウナがあります。
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ビューティーコーナー |
ヘアーサロン |
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フィットネス |
フィットネス&ビューティーコーナーの後方にはオープンデッキがあります。
■Deck6
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Deck6 |
(パノラミックラウンジ)
船首にある景色の良いラウンジです。バーとライブラリーが併設されています。ゆったり過ぎて席の数が少ないのが心配です。南極のビューポイントでは席が足らなくなるかも。
パノラミックラウンジの前はオープンデッキ(パノラミックテラス)になっていて外に出ることができます。
(グリルレストラン)
ビュッフェ形式の朝食と昼食、夕食はテーマディナーを提供します。船内で提供されるマカロンは、コロナ前はラデュレでしたが、今はピエール・エルメに変更されています。
後方にある屋外のテラス席でも食事が取れます。
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屋外テラス席 |
(プール)
船尾にあるプールは寒い時期には温水になります。
■Deck7
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Deck7 |
(オープンエアバー)
プールの上の階にはオープンエアバーがあり航跡を眺めながら飲めます。
(ゾディアック)
屋上には沖合に停泊する本船から上陸する時に使用するゾディアックボートが格納されています。本船の1階船尾にはゾディアックボートに乗り移るためのプラットフォームが常設されていて、安全に簡単に乗り移ることが可能です。
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黒いのがゾディアック |
【船室】
ル・ソレアルには6タイプの船室があり全て海側です。海側窓付きスーペリア以外は全てバルコニー付きです。
ル・ソレアルにはセルフランドリーはありません。有料のランドリーサービスがあって、リピーターは3点/日まで無料とのこと。
(海側窓付きスーペリア)
8室のみ設置されている一番お安い船室です。バルコニーがありませんが、その分若干広いです。
(海側バルコニー付きデラックス)
海側窓付きスーペリア、海側バルコニー付きデラックス、海側バルコニー付きプレステージの船室(室内)の仕様は同じです。
デラックスとプレステージはバルコニー付きの船室ですが、バルコニーに出るための扉と窓の仕様がデラックスとプレステージで異なっています。
デラックスの扉は押し戸で、窓は普通の窓(全面窓ではない)です。
トイレとシャワールームは独立しています。これはフランス船籍の船の規定に従っているとのこと。アメニティーはフランスのディプティック・パリです。
シャワールームには物干し用のロープが付いています。
各船室にはコーヒーマシンが設置され、冷蔵庫には無料の飲物が入っています。
ポナンはゼロ・プラスティックを実践していてペットボトル入りの飲料は使っていません。各船室には水筒が設置されていて船内各所に給水機があります。
Wi-Fi、24時間ルームサービスも無料です。スターリンクを使用したWi-Fiはビデオ通話も可能とのこと。
コンセントは日本式(Aタイプ2ピン110V)も設置されています。
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コーヒーマシン |
ボトル飲料と水筒 |
(海側バルコニー付きプレステージ)
プレステージのバルコニーへ出る扉は引き戸になっていて、床から天井まで全面がガラス窓になっています。そのためデラックスと比べて室内が明るいです。
船室前の通路は扉の所が凹んでいるので広いです。
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船室前の通路 |
(デラックススイート)
ル・ソレアルのデラックススイートのバスルームはシャワーのみです。
(プレステージスイート)
プレステージスイートは海側バルコニー付きプレステージ2部屋(コネクティングルーム)を繋いだスイートルームです。片側を寝室、片側を居間として使用できるようにベッドとソファを設置しています。バスルームは片側にはバスタブ、片側にはシャワーが付いていました。
(オーナーズスイート)
ル・ソレアルに1室しかない最上位の部屋です。室内は広くバスタブも大きいですが、インテリアや設備は一番お安い部屋と大きな違いがないように感じました。