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大阪関西万博の船
帆船パレード、海上アクセス
(2025/5/31)

OSAKA SAILING EXPO2025
(左)日本丸、(右)みらいへ

【OSAKA SAILING EXPO2025(帆船パレード)】

OSAKA SAILING EXPO2025(公式サイトから)

大阪・関西万博を盛り上げるイベントとして帆船パレードが実施されました。

咸臨丸(遊覧船)、日本丸(帆船)、まいしま(消防艇) まいしま(消防艇)、かつらぎ(大阪府警)、みらいへ(帆船)

我々の前を日本丸、みらいへ、Amiの3隻が航行してくれました。約50隻のヨットもパレードに参加しましたが大阪港内には入って来ず遠くに見えただけです

みのお(巡視船)、みらいへ(帆船) 帆走する多くのヨット、みらいへ(帆船)

残念ながら日本丸は帆を張っていませんでした。デッキには練習生の姿も見えず、演出度が低いパレードです。帆船以外の船も派手に汽笛を鳴らすなどのパフォーマンスをして欲しかったです。

日本丸(海技教育機構)
総トン数:2570トン
全長110.1m、幅:13.8m
竣工:1984年

観覧船として咸臨丸(ジョイポート淡路島:鳴門の観潮船)もパレードに参加していました。

咸臨丸(遊覧船)、みらいへ(帆船) みらいへ(帆船)、咸臨丸(遊覧船)

「みらいへ」は一般の方が自由に乗船できる日本で唯一の帆船として、神戸を母港に体験航海やセイルトレーニングを実施しています。
大阪・関西万博のスペシャルサポーターとして全国各地の港で広報活動を実施しました。

この日は北風が強く、我々の前を通過する時には帆の一部を畳んでしまいました。

みらいへ(ゼリ・ジャパン)
総トン数:362トン
全長:52.16m、幅:8.6m
就航:1994年4月

帆船Amiは、2本のマストと縦帆7枚・横帆1枚を持つトップスルスクーナー型の帆船です。 駿河湾静浦港を母港として西伊豆を中心に活動しています。

Ami
総トン数:10トン、全長:11.91m

みらいへ Ami、みらいへ

【大阪関西万博の海上アクセス】

水素燃料電池船 まほろば
(後方は、舞洲のゴミ処理工場)

万博会場の夢洲と各地を結ぶ海上アクセスは当初の報道では多くの航路が開設されることが期待されましたが、誰でもが乗船できる定期航路は3社4航路になりました。当初定期航路の開設を予定していた船会社の多くは、定期航路を断念(不定期航路のみ運航)しています。

運航されている定期航路の運賃は陸上交通に比べてかなり高く、集客に苦労しているとのこと(5月末時点)。夢洲浮桟橋の使用料(1回当たり2万~3万8500円)が運航会社にとって重荷になっていると報道されています。

(万博協会の改善内容)
6月29日から船便の利用者について、優先入場レーンを利用して予約時間より1時間早く入場できるようになる。
また会場内での夜間イベント終了後も利用できるよう、午後9時までの浮桟橋の最終利用時間を1時間延長し6月29日から午後10時になる。
夢洲浮桟橋の使用料減額は改善検討項目にあったが実現しなかった。

(ユニバーサルクルーズが運賃の値下げ)
7月1日からの運賃値下げと運航ダイヤを変更すること発表した(6月26日)。運賃の値下げは最大6割で、こども料金は航路に関係なく一律の料金。
夢洲浮桟橋の利用可能時間が拡大したことにより、運航ダイヤを改正し最終便の出発が遅くなる。

大阪地区の海上アクセス

神戸・淡路方面の海上アクセス

■定期航路

出発地 事業者 就航船 1日の便数 所要時間 料金(片道) 7月からの新料金
おとな こども おとな こども
ユニバーサルシティポート 岩谷産業 まほろば 3~4往復
(火金土のみ)
約30分 3000円 1500円
中之島GATEノースピア ユニバーサルクルーズ UC200、UC80 往き2便 ,帰り1便 約40分 3300円 1700円 (舞洲行)2400円
(舞洲発)1200円
(舞洲行)1000円
(舞洲発)500円
ユニバーサルシティポート 往き2便、帰り1便 約20分 2800円 1400円 (舞洲行)2000円
(舞洲発)1000円
堺旧港 ユニバーサルクルーズ UC200、UC80 往き3便、帰り3便 約30分 3800円 1900円 (舞洲行)2800円
(舞洲発)1400円
淡路交流の翼港 パソナグループ awalineきらら 1往復 約60分 3600円 1800円

■不定期航路(貸切運航)

出発地 事業者
大阪市内中心部 ユニバーサルシティポート
中之島GATEサウスピア
インディクルーズ
ユニバーサルシティポート
海遊館西はとば
キャプテンライン
海遊館西はとば(天保山) 大阪水上バス
淀川・十三 十三緊急用船着場 淀川舟運活性化協議会
北港マリーナ インディクルーズ
神戸 神戸港 神戸ベイクルーズ
神戸港 ジョイポート淡路島
神戸港 早駒運輸
神戸空港 こうべ未来都市機構
淡路島 岩屋港 淡路ジェノバライン

(定期航路の客船)

■まほろば(岩谷産業)

エネルギー企業大手の岩谷産業が建造した水素燃料電池船です。水素と大気中の酸素を反応させて発電し、その電気でモーターを回して進みます。運航時のCO2排出はゼロです。

船名の「まほろば」とは、古事記にて、倭建命(やまとたけるのみこと)が 故郷を偲んで詠んだ和歌の中で使われた言葉で 「素晴らしく、住みやすい場所」という意味があります。 世界の未来が自然との共生により、真の「まほろば」になってほしいという思いと、 クリーンな水素で動く船がその一翼を担うことを願い、命名しました。(岩谷産業WEBサイトから)

中之島GATE~ユニバーサルシティポート~夢洲の航路で運航予定でしたが、中之島GATEサウスピアに設備的な課題が判明し、現在ユニバーサルシティポート~夢洲で運航中です。今後設備が整えば中之島GATEサウスピアからも運航されるものと思います。運航は大阪水上バスが担当しています。

どちらが船首なのか区別が付かない様な船体です。航行スピードは遅く、これが実力なら実用性に難ありです。

まほろば(岩谷産業)
総トン数:120トン
全長:33m、幅:8m
旅客定員:150名
竣工:2024年10月

■UC200(ユニバーサルクルーズ)

運航するユニバーサルクルーズは水上タクシーや高級ヨットクルーズも実施している船会社です。

UC200は広島県江田島市が所有し江田島~宇品(広島港)を運航していた「ニュー千鳥」です。

UC200(ユニバーサルクルーズ)
総トン数:79トン
全長:24.52m、幅:6.8m
旅客定員:220名
建造:1993年9月
(要目はニュー千鳥時代の数値)

■UC80(ユニバーサルクルーズ)

UC80は愛媛県宇和島市の盛運汽船が宇和島港と離島を結ぶ航路で運航していた「あさかぜ」です。

UC80(ユニバーサルクルーズ)
総トン数:48トン
全長:21.4m、幅:5m
旅客定員:80名
建造:1997年2月
(要目はあさかぜ時代の数値)

■awalineきらら(パソナグループ)

人材派遣大手のパソナグループが事業を行い、神戸の和幸船舶が運航しています。1日1往復の運航で、昼間は大阪市大正区の岸壁に係留されています。

「awaline きらら」は新潟県の粟島汽船が岩船~粟島航路で運航していた船です。2025年2月に和幸船舶に売却されて現在の船籍は神戸市です。
万博終了後は粟島汽船が借り戻し岩船~粟島航路に戻る予定とのことです。

パソナは本社機能の一部を淡路島に移したり、観光施設を淡路島に設置したりで淡路島の振興に積極的です。パソナは大阪関西万博にパビリオンを出展していることから、淡路島からの海上アクセスを運航するのも当然と思える様な企業です。

awaline きらら(和幸船舶)
総トン数:184トン
全長:35m、幅:8.7m
旅客定員:170名
建造:2011年3月

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