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ダイヤモンドプリンセス
(釜山・長崎クルーズ:2023/6/3~8)
6/8神戸帰港、まとめ

神戸入港

航路図

①6/3神戸出港、乗船準備
②6/4終日航海日(関門海峡通峡)
③6/5釜山寄港
④6/6長崎寄港
⑤6/7終日航海日
⑥6/8神戸帰港、まとめ
⑦レストランの食事
⑧船内の紹介
⑨クルーズで出会った船


【下船についての案内】

最終日はいつもの船内新聞に代わって「下船についての案内」とスーツケースに取り付けるバゲージタグが配布されました。

案内の裏面は各々の船客の下船時刻(待機場所への集合時刻)が記されています。クルーズ中に「下船時間選択についての質問書」が配布され、下船後の予定・希望を回答しました。
①スーツケースをポートターミナル内まで船のスタッフに運んでもらう
②自分自信でスーツケースを運ぶ
③船のツアー、空港送迎サービスを利用

①については下船時間を「早い時間帯」「遅い時間帯」の2つから選ぶことができました。私は遅い時間帯を選びました。②を選ぶと入港後下船可能になると直ぐに下船可能です。

下船についての案内(PDF)

案内には「ほとんどの荷物は夕食前に、残りの荷物は最後の荷物を詰めた後に船室の前に置いてください」と書いてあります。何時までならOKかはよく分かりません。下船前日は早い時間に食事を取ったので、夕食後の程ほどの時間にスーツケースを船室の前に置きました。

【船内会計の精算】

これまで乗船したクルーズでは下船日の早朝・未明に最終明細書が船室に配布され、朝目覚めた後最初に明細内容を確認していましたが、このクルーズでは最終明細書の配布がありませんでした。

船内会計の明細は、アプリや船内TV、ゲストサービスの前の印刷機で随時確認していたので間違いが無いことを確認済みですが、最終明細書が船室に届かないのは何となく不安です。

下船日の翌日遅くにEメールで最終明細が届きました。明細内容に問題はありませんでしたが、もし誤りがあった場合にスムーズに修正が行われるのか心配です。

【神戸港入港】

神戸港に大型客船が入港する際には神戸ポートラジオから「大型客船入港情報」が各局に対して連絡されます。「ダイヤモンドプリンセスが安全でスムーズな入港ができるよう各局のご協力をお願いします」と依頼がありました。

泉大津に向かう阪九フェリーいずみ 朝日

船首のトップデッキから

【神戸港入港】

ポートターミナル着岸

【下船待ち】

着岸風景を見た後そのままホライゾンコートに行って朝食を取りました。朝食後船室に戻って身支度を整えた後、再度ホライゾンコートに戻り下船まで居座りました。船室は8:00までに空ける必要があります。

ホライゾンコートで待機していたら燃料を補給するバンカー船が接舷しました。船内放送でデッキへの立入制限を伝えていました。

バンカー船

集合時刻が迫ったので集合場所のエクスプローラース・ラウンジに行くと、ちょうど私のグループの番号が呼ばれ、ラウンジに留まることなく下船しました。エクスプローラース・ラウンジにもコーヒーやジュースが用意されていました。スイートルームやヘビーリピーターの待機場所にはデニッシュ類も用意されているらしいです。

エクスプローラース・ラウンジ
に用意されていた飲み物

【下船】

下船後ターミナルでスーツケースをピックアップし、税関の検査を受けました。検査所前に探知犬がいて荷物の匂いを嗅いでいました。空港では探知犬を度々目にしますが、クルーズ船のターミナルでは初めてです。
船からターミナルへ向かう途中、持ち込み禁止の食料品を示したパネルを持った係員が複数いたので、この探知犬の検査対象は麻薬などの薬物ではなく食料品なのかもしれません。これだけ大勢の船客の中には下船後に食べようと船の食べ物を持ち込んだ人がいるかもしれませんね。
※その後の報道で神戸港にクルーズ船が入港した際に「麻薬探知犬」が検査している光景が紹介されていました。

私は探知犬に興味を惹かれることはなく、税関担当者の質問も簡単に終わり検査場を出られました。入国審査は長崎で完了しているので、神戸では入国審査はありません。

下船後にダイヤモンドプリンセスを見返す

【シャトルバス】

ポートターミナルには三宮行きのポートライナーの駅があります。
ポートターミナルから元町行の無料シャトルバス(神戸市提供)も運行されていました。連続乗船の乗客や乗組員にとっては便利な存在かもしれません。

【駐車場】

私はポートターミナルの駐車場に自家用車を停めていたので、スーツケースを車に積んで自宅まで帰りました。駐車料金は1時間160円(1日最大960円)なので、タクシー料金やスーツケースの宅配料金と比較すると、便利でリーゾナブルです。

但し116台しか駐車できないので、満車のリスクを考えると早めに到着しないといけません。さらに問題なのは駐車料金の支払いには千円札と硬貨しか使えないことです。クレジットカードや1万円札は使用できません。
クルーズ船が入港した時にはゲートに係員が居て両替にも対応してくれるようですが、係員が居る保証はないので料金分の千円札を用意しておくのが無難です。
この日は渋滞ができて、なかなか駐車場から出られませんでした。係員がお札を持って事務所に走っていく光景を見ました。おそらく両替用の千円札が無くなったので補給するためでしょう。

進まない車の列

日本を代表する港なら世間並の精算機(クレジットカード利用可能、事前精算可能)を設置してほしいです。

【アンケート】

下船日の夜に「あなたの乗船体験についてお聞きかせください!」のアンケートがEメールで届きました。クルーズ船の乗船後のアンケートとして一般的な質問内容です。

このアンケートでスタッフの評価が決まるので重要ですが、毎夜異なるダイニングで食事をし異なるウエイターからサービスを受けていたら評価のしようがありません。全般的な印象での回答になってしまいます。

【まとめ】

今回のクルーズはプリンセス・スタンダード(直前割)を利用したので破格の料金でした。
2人1室の場合 乗船料44,650円+政府諸税など11,100円=合計 55,750円/人
1人1室の場合 乗船料89,300円+政府諸税など11,100円=合計100,040円/人

台風の影響回避で寄港地が変更となり寄港地が3港→2港と少なくなったので、政府諸税等$24.68の返金がありました。また船会社からは「気持ち」として$25のオンボードクレジットの提供がありました。
支出は毎日チップ$16/人が自動的に引き落とされ$16x泊数分が支出されます。出国税1,000円は旅行申込時に支払った政府諸税などに含まれていて乗船後の引き落としはありませんでした。
結果5泊6日のクルーズが、2人1室の場合総額60,000円/人、1人1室の場合総額104,300円/人で旅行できたことになります。この料金に充分見合う素晴らしいクルーズを体験できました。

2023年の日本発着クルーズはアルコールを含む飲み物が飲み放題、インターネット接続無制限、チップ不要などのサービスが乗船料に含まれたパッケージが大きく宣伝されてこれを利用している乗船客は多いと思われます。寄港地観光に出掛けると飲み物を飲む時間は限られます。パッケージ料金の元を取るために必要以上に飲み物を注文した人は少くないでしょう。アルコールは少量しか飲まない、インターネットは陸地に近づいた時にLINEやメールが確認出来れば良い、という人はパッケージが含まれないベースプラン(プリンセス・スタンダード)でも充分快適でお得です。

アプリでの乗船手続きは面倒ですが、私の世代では問題なく入力可能です。幸い今後は新型コロナに関する入力が不要となるので入力すべき情報が減ります。しかし高齢者でスマホの操作に不慣れな人は難しいかもしれません。旅行会社による入力支援の仕組みが必要かもしれません。

ダイン・マイウェイのシステム導入により夕食時間が2回制から任意に開始時刻を選べるようになりました。一見多様性が増えて良くなった様に見えますが、あまりメリットを感じませんでした。寄港地での出港時刻やイベントの時刻を気にしながら夕食の時間を決めたのに、行程と寄港地が変更になり前提が崩れてしまいました。またアプリで開示されていたイベントの内容と開催時間がいつの間にか変更になっていたりして情報に振り回されてしまいました。
船内イベントを見落としなく楽しむためには夕食を遅い時間にするのが良いかもしれません。夕方空腹ならホライゾンコートで少し食べれば良いでしょう。

ダイン・マイウェイは船側にとってはメリットが大きいのかもしれません。乗船客を上手く捌けば同じテーブルを3回転とか4回転できるかもしれません。その分スタッフの数を抑制できます。
プライベートテーブルを予約したのに「シェアしか空いていない」「シェアなら早く用意できる」ということがありました。それでも「プライベートが良い」と言い続けるとプライベートのテーブルに案内されました。レストラン内を見渡すとテーブルが満席という状況は見られず、サービススタッフの都合であることは明らかです。
クルーズ船のスタッフの中では夕食時の担当ウェイターさんとの会話が一番多かったのですが、毎夜ウエイターが代わり、いつも忙しそうなので、会話をすることもなくお互いに名前を覚えることもありませんでした。少し味気ないです。ウエイターさんには乗船客とゆっくりコミュニケーションを取る時間はありません。

日本語メインで開催される船内イベントが日本寄港クルーズの中では一番多い様に感じました。これはダイヤモンドプリンセスだからなのか、今回のクルーズの乗船客が大部分日本人だったからなのかよく分かりませんが、コロナ前の様に外国人客が増えてくると状況が変わるのかもしれません。外国人客が増えてくると、料金の大幅な値引きは無くなるのかもしれません。

①6/3神戸出港、乗船準備
②6/4終日航海日(関門海峡通峡)
③6/5釜山寄港
④6/6長崎寄港
⑤6/7終日航海日
⑥6/8神戸帰港、まとめ
⑦レストランの食事
⑧船内の紹介
⑨クルーズで出会った船


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